바다로 가자

Otaku Kansou blog

3〜5月完走エンタメまとめ

サブスクの映像サービスをまた増やしました。





ディズニープラスはじめまして。

U-NEXTは一時退会しようと思ったんですが、ポッサムも面白く、来月からホテルデルーナまでも見放題になるので、まだ少し続けたいです。
では感想を綴ります。






Olivia Rodrigo:Driving home 2 you

https://disneyplus.com/movies/olivia-rodrigo-driving-home-2-u/3k7b1AOoJznb?sharesource=iOS


Disney+にて。
今を時めくオリヴィア・ロドリゴさんのアルバムSOURのパフォーマンスを振り返る、オーディオドキュメンタリー。


海外のパフォーマンス、全部追うのが大変だから、とても助かった…し、歌詞にも和訳付きで、なんなら雰囲気もいいので繰り返し観てます。音源と違って、パフォーマンスにアレンジが加えられて味変ありなので飽きないです。


ツアー映像みてるわけじゃないのにSOURツアーの擬似体験みたいでした。いつかライブに行きたいと思うアーティストのひとり。
曲の解釈も深まり、彼女の繊細な感性を知り、また好きな曲が増えたな〜!







ドライブ・マイ・カー

U-NEXTにてポイントレンタルです。

正直に言うと、最初の1時間は思わず1.2倍速にしてしまいました。何が長いかは伏せておきますが、村上春樹ワールド全開!です。
後半は、とあるシーンから物語の吸引力が強くなり、あっという間に観終わりました。
観終わったあとの爽やかさが心地よかったです。長かったので……

ドライバー役の三浦透子さんの不思議な存在感のある演技が素晴らしいことら勿論なんですが、この映画、実はキャストが多国籍でして。



引き込まれたのは、韓国俳優パク・ユリムさんの演技!
聾唖者として韓国手話をされる役柄を演じているのですが、彼女の演技は見ていて本当に心が暖かくなり、癒された。
こんな所で珍しく擬似ワーニャ伯父さん体験をしてしまった……




そして、台湾俳優のソニア・ユアンさんとの掛け合いのシーン。劇中でも西島さん演じる主人公にべらぼうに褒めたてられてるんですが、本当に素晴らしかった。
言葉はほぼ不要だったと思えるシーンで、このシーンだけでも最後まで見て良かった…ついでにわたしも韓国をドライブ・マイ・カーしたいなー!!







名探偵コナン ゼロの日常

https://www.netflix.com/jp/title/81313289?s=i&trkid=13747225&vlang=ja&clip=81591981


Netflixにて。
日常系アニメってゆるふわな感じが最高だよね。動く安室さんでしか得られない栄養素がここにある。長時間堪能できて最高のアニメ化でした。






社内お見合い

https://www.netflix.com/jp/title/81509440?s=i&trkid=13747225&vlang=ja&clip=81574172

Netflixにて。
相変わらずスタジオドラゴン作品が強いです。
ネオ・韓ドラ王道ラブコメの真骨頂って感じでした。
長さも日本のドラマと同じくらいで、人にも勧めやすい笑いとラブのバランスで、また自分も並行してドラマを観てるので箸休め的作品としても丁度よく楽しめました。
クムヒさんの名前のシーンは、漢字を使う国で良かったー!!としみじみ。
サブカップル役の2人も現代的な纏まり方で好感度が高かったです。青春の記録でのボゴムの元カノ役だけだったら寂しいな〜と思っていたので、少し嬉しい。






グリーンマザーズクラブ


https://www.netflix.com/jp/title/81572801?s=i&trkid=13747225&vlang=ja&clip=81590231



Netflixにて。
高偏差値チルドレンのバチバチオモニカードバトル!と思ったら何度も物語の表情変えてきたドラマ。

関係性の上に愛があるんだと思っていたら、大体名前がついた関係性?そんなの関係ないね!って感じで、愛が枠を飛び越えまくる話でした。伝わるかこの表現……

一切感情移入はできないけど、この愛憎劇がすごかった。
以下ネタバレを含む感想です。













僕の苦しみがわかるか?という台詞、ルイがそれ言っちゃ何もかもお終いなんだよな〜誰も本物の心を全て理解できるひとはいないと私は思っているのですが、心が子供のまま大人になってしまったんでしょうね…

ウンピョとジナの関係性は、実はめちゃくちゃに愛だったのだけれど、ずっとお互いに苦しんでて何とも言えない気持ちだった。 ジナの死の謎が解き明かされた後、最終話でブランコをこぐウンピョは、 子供の頃の純粋な気持ちで、あんなに晴れやかな表情でいれたんだろうな…
現実ではこんなに上手くいかないけれど、亡き人の無念を晴らす、それもまた愛なの?分からない……亡き人の周りの人達が色々な思惑や憶測で、みんな不幸になるように見えました。


ジナはウンピョが愛や幸せを何もかも手に入れてるように見える。ウンピョが持つ本物の愛を奪って一時は幸せな気持ちだったんだろうけど、箱を開けたら本物の愛じゃなくて、この世界に絶望したんでしょうね…人間は一生、隣の庭は青く見えるかもしれない。幼少期に受ける無償の愛の大切さを身に染みて感じました。
唯一無二だった友達を自分から手放してしまったと気付いた時のウンピョはすごかった。実際物語的にはあそこがピークだった。その時の背景があるから、どうしてもチュニさんは守りたかったんだろうな〜しかし、一切共感は出来なかった…愛って怖い…


それにしてもドンソクはかわいい。彼女の私生活に出てくるお子さんだと思うんだけど、めちゃ大きくなったな…(謎の親目線)
最後にブロッコリーニムも引っ越してたけど、初めて純粋にウンピョと友達になれたのかな?って感じがしました。
ウンピョもあんな教授たちの間でやる必要なかったって気付けてよかった。自分のやらなくてはいけないと信じ込んでいることから解放されて、やりたいことをできたウンピョ。ほぼ他人との溝が気になるところ!幸せであれ……





と、感想が長くなってしまったのですが、共感性はゼロなので正直あまりオススメはできません。でも夢中になる不思議なドラマでした。



視聴途中の韓国ドラマが沢山あるので、D.P(残2話)、スタートアップ(残5話)、気象庁の人々(残6話)、ナビレラ(残9話)のうち、6月は半分くらい消化が目標…
U-NEXTのデルーナとポッサムは優先ですが、ついにストレンジャーシングスを見始めてしまったのでどうなることやら……

リアコはつらいよ

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 안녕!ぱだです。

 Netflixで配信中の二十五、二十一、第1話配信直後から最後まで夢中になって見届けられたドラマでした。

 

 

 このブログを書いている今現在、放送終了後1週間経過していますが、未だにロスから立ち直れずイメソンを探す毎日です。心の慰め方は2次元が推しの頃から変わってない。ああ、毎週睡眠時間削りながら色々なコンテンツ追って考察してただけあって、アッシュ・リンクスの時よりも今のところ非常にロスがつらい…。

 

 私はアイドルにも何に対しても「ちょっとリアコの気持ちにはなれないな」と思ってきたのですが、なれないことはなかった。

 二十五、二十一……あまりにも恋。この世界に巻き込まれたら没入感がすごい。

 

 

 よし、作品紹介するぞ〜〜!!!と思ったら語彙力も時代背景の知識も足りていないので、インターネットの海から良記事を紹介します。

 

 

 

ブコメ×スポ根×群像劇
 

 1998年の7月、高校生のナ・ヒド(キム・テリ)は食パンをくわえて学校に向かう。スカートの下にいつもジャージを履いている彼女は、幼いころから将来を属望されるフェンシング選手だ。しかし、前年から生じた通貨危機によって韓国社会は大混乱に陥っていた。彼女が通う学校のフェンシング部も予算の関係で廃止される。

 

 そこでヒドは有力高校へ転校する。そこには、オリンピックで最年少金メダリストになったコ・ユリム(キム・ジヨン=宇宙少女・ボナ)がいた。ヒドは憧れの存在の彼女とともにフェンシングを続ける。しかし、ユリムはヒドに対して優しくない。

 

 ヒドの趣味はマンガを読むことだった。いちばんのお気に入りはウォン・スヨンの『フルハウス』という作品だ(2004年にRain主演でドラマ化)。彼女はこの作品をきっかけに、貸本屋のアルバイトと新聞配達をかけもちしている青年ペク・イジン(ナム・ジュヒョク)との仲を深めていく。

 

 そんなイジンは、もともとは裕福な家庭の御曹司だった。大学入学を機にフォードの赤いマスタングをプレゼントされるほどに。しかし、金融危機によって一家は没落。大学も中退し、両親とも離れ離れとなり複数のアルバイトをかけもちする日々を送っている。

 

 こうした前半は、ラブコメの少女マンガをそのまま映像化したような展開と、フェンシングにかけるスポ根の要素がミックスされたベタな展開が続く。

 

 しかし、このドラマの真骨頂はこれ以降だ。中心の3人と、ユリムの彼氏ムン・ジウン(チェ・ヒョヌク)、そしてヒドとユリムの同級生でチ・スンワン(イ・ジュミョン)の群像劇として、物語は進んでいく。

 

引用元

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichiromatsutani/20220407-00290106

 

 おれの言いたいことが詰まっている…!!

 一応未視聴の方への配慮としての引用をさせていただきました。Netflix公式から引っ張ろうと思ったら元記事があまりにも良すぎる。この記事の後半部分は、なるべく元ストーリーを見た上で読み進めて欲しいなと思います。

 

 

 

 

ぱだはペク・イジンにリアコの夢をみるか?

 

 完走した直後はナム・ジュヒョク演じるペク・イジンのリアコになっていたため、大失恋したんだと思っていました。

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 確かに今までの彼の作品の中で1番輝いて見えました。素人目ですが、歳を重ねるにつれて演技力も抜群に成長している…。ちょっとポエマーで、ナ・ヒドと愉快な仲間たちから見たらものすごく大人に見えるけど、社会に出たらバリバリ新人のペク・イジンかわいい。あと、フォロワーさんともお話していたのですが今年の百想芸術大賞(小説界で言うと直木賞より芥川賞みたいな感じ?)あげたい…彼にあげれるもの全部あげたい…

 

 ですが、私の中でそれはリアコとはちょっと違うみたいです。いつしか「彼のような人間になりたい」と思っていた…

 



 

 

 

は?

 

と思われる方も多いでしょう。私もです。

本当に彼は可哀想な人なんです!(それは不時着)

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この不憫さがすごい!2022 

 

 可哀想って言うのは、ちょっとキャラクターに失礼な気もするのであまり使わない言葉ですが、ペク・イジンはこの作品一、時代に翻弄される人間だと思っています。

 

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 正直不憫極まりないのですが、ペク・イジンは絶望の縁に沈んでも、最後には自分の力でもちゃんと戻ってこられる人間でした。トラウマティックな出来事に遭遇したとしても、自分の信念を曲げず、ちゃんと元に戻ろうとできる。例え、元の形に戻れなかったとしても。

 現代のストレス理論では、このようなストレスに対して立ち直る力のことを「ストレングス」と呼んでいるようですが…これらの苦しくも美しい青春の日々を、後になってから「不幸」と呼んでいいのか、私には分かりません。

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 だからこそ、私はこの作品を完走後もなお、苦しみ続けているのだと思います。

 結局はペク・イジンのリアコなのか?と、自分自身に問い続けているのですが、それは違うと断言できます。

 この作品におけるキャラクターの気持ちの揺れ動きを表現する演出、丁寧に積み上げられた脚本の台詞や時代を生きる人々のすべてに恋をしました。またこれについては、別記事でまとめたいと思います。

 誤算だったと言えば、私を含め韓国ドラマを愛する人々は、韓国ドラマのお決まり演出や、歴代人気ドラマに使用されていた文法を信じすぎていたことかなと思います。それもありきで、韓国ドラマを普段観ない人々にも是非観てほしいなと思えるドラマでした。

 

 

 

가슴 시리도록 행복한 꿈을 꾸었지

 

 視聴者の声の中には「二十五、二十一のタイトルなのにその時代が短すぎる!!」と、インターネット上では散見されました。(非常にわかります)

 これについては、第2話で使用されたOST、「자우림/스물다섯,스물하나」(二十五、二十一)を歌詞の和訳を見ながらよく聴いていただければ。最終話で流れず、第15話で再び流れたのが答えだったんだなと思います。

 

 

 噴水も虹も花火も、本当に綺麗だったね。何をみていても、幸せだった。

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 ドラマが終わった今、季節は春になりました。

 最終回の後にはグラミー賞の授賞式もあったので、最終回翌日まで三連休まで取って作品を堪能したのですが、次の日出勤途中、泣きそうになってしまいました…。

 

 

 どうかこの作品を観てくれる方が、もっと増えますように…私は二十五、二十一の思い出を胸に刻んで生きて行きます…안녕 ㅠㅠㅠㅠㅠ

 

 

夜明けの夢


キムテヒョンさんが愛犬ヨンタンとのセルカを投稿してくれた日のこと。
わたしは夢の中で、亡くなった愛犬2匹に出会い、「既に失われた日常」を過ごしていた。



夢の中の私はとても驚いていたし、いつも通りつまらなく現実主義的な発言しかしなくて「あれ?おんちゃんもうこないだお別れしたよね?なんで…」と母と会話していた。
歳をとってから、犬も一度に沢山ご飯を食べられなくなり、生活のルーティーンも変わった。
私たちが眠る前に寝床からひょっこり顔を出して甘えてくるのだが、それに応えていつも通りご飯をあげていた。彼らが使っていたパキッとした赤と黄緑の色味の陶器でできた餌入れもあったし、なぜかお揃いの黄色の餌入れもあった。(近頃私たちは新しい家族を迎え入れる準備をしていたので、その暗示だと思っている)

夢の中での君は、ふかふかで暖かくてずっしりとしていて、ご飯を沢山食べているような体型…だった。あまりご飯を食べられなくなってからは体重が半分くらいに減ってしまったので、とても懐かしく、愛おしくて抱き締めた。
そしていつも通りたまごボーロをあげた所で夢は途切れて、目が覚めた時もお腹の上にレオンを抱えて眠っているような姿勢でいたけれど、君はもういなかった。そしてこのブログを書き始めている。




2匹が亡くなってから、こんなに幸せな夢を見たことがなかった。
実の所、推しの夢を一度も見たことがないのだけれど、これはテヒョンさんが、ヨンタンと過ごす幸せな日常を見せてくれたから見れたんだということにしておこう。


昨晩眠る前に見た、好きな漫画家さんのツイートがあった。
その方は猫を飼っていたのだけれど、数年前に亡くなっていた。お世話になった動物病院さんから猫を譲り受けて、少しずつ家族が増えて3匹になったと話されていた。「最初の猫ちゃんから貰った山ほどの幸せを、ここからはこの子達と大事に分け合って過ごしていこうと思う」と。
漫画と同じく、いつも通り温かい言葉で語られていて、わたしもそうしていこう、と強く思った。


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拝啓 もふもふの君へ

17年と8ヶ月の犬生を終えたもふもふの君に、伝えたいことがある。




君に出会った日のことを今でも覚えている。
あれはまだ、私が幼い春の日。
あの頃の私は大型犬を飼うことに憧れていた。
具体的に述べるとゴールデンレトリバー
黄金色で、光に当たるときらきらとした毛並み、大きな身体、優しい表情、その全てに憧れていた。
もう1匹飼っていた犬はカニヘンの血を引く犬だったので、小柄でプリティー…。
そう、それはジャンル違いの可愛さである。



そんな時、ペットショップで偶然出会った君は、3人兄弟揃って、南の地方からやってきていた。

乳離れしたばかりで目の焦点も定まっていないような、小さな小さな子だった。
今なら動…護法でNGレベルである。
そこで、ゴールデンレトリバーのような黄金色の毛並みをなびかせた君に、私たち家族は恋をした。

ペットショップの店員さんが言う「抱っこしてみますか?」は、悪魔の囁きだ。
一度抱き抱えてしまったら、その暖かさを知らない自分には二度と戻れないのである。

それに加えて、君は叩き売り状態。本当に言えないほどとても安値だった。
具体的に言うと最近のビ…フリーゼとかなら、君が6頭ほど買えるくらい…(言うんかい)
なぜそんな安値だったかと言うと、ブリーダーさんの元で不慮の事故があり
尻尾の先を怪我してしまったようで、鍵尻尾だという理由だそうだった。

そんなことも全く気にならなかった。
大人たちにも、値段とか何もかもどうでもいいと感じさせるような…
一度抱き抱えてしまったらしがみついて離れない君、
カゴに戻したらまた出てこようとしてくる君…他の犬より前に出てこようとする君…

要するに愛嬌がすごかったのである。「魅力的…?」と今ならつぶやいてしまう。
私は大きな犬に憧れていたが、もちろん、家族総員がイチコロだった。
新しく仲間を迎え入れる予定も重なり、すぐにその日のうちに迎え入れる準備をしたね。
ちょっと面白いくらいに速かったな。



小さな小さな身体だった君は、単純に生後まもなかっただけだった。
みるみるうちに頭も手も身体も大きくなり、ミニチュア…の犬種の範疇を超えてしまった。
でもね、大きな犬を飼ってみたかった私は、予想外に大きく育ったので本当に嬉しかったんだよ。


毎日ピアノを弾いていたから、私の隣のソファーまでわざわざ来て眠っていたね。
先代のちよさんがソファーの背もたれに登って近くまでくるから、
私が低音弾く時はぶつかりそうになったっけ。
そして若いときは真似して登ったりしていたね。今考えるとかなり危ないけど。
君たちは私の一番のお客さんだった。

沢山散歩したり、勝手にベランダを抜け出して隣の家まで2匹で遊びに行ってたり。
飛んでる蝶々を追いかけて食べようとしていたり、本当に食いしん坊だったし。
勝手に私の部屋に入ってくるから、なんでも食べちゃって、何度も病院に行ったり。
ある日には、カーペットの匂いを嗅いでいたと思ったら、
鼻の穴に虫を吸い込んじゃっててくしゃみが止まらなくなっていたり。
先代の先輩わんこのちよさんにヒステリックに当たり散らかされていたり。
やさしくて、全く怒りもしないから、物理的に尻に敷かれていたり。
描ききれないほど、本当に面白いことも沢山あったなぁ。

お洋服着るのも好きで、写真を撮ろうとすると必ず目線も合わせてくれるし。
本当に可愛かったなぁ。
大学受験のセンター試験が上手くいかなくて落ち込んだ日も、
長い実習が続いて大変な日も、国家試験の勉強をしていた頃も君は私のそばにいてくれた。



全てが昨日の事のように思い出せるのに、
私は大人になって、君はおじいちゃん犬になった。


沢山病気もして、自由にご飯も食べられなくなって、目も身体も不自由になって…
その度に「もうだめかな」って何度も思った。
そもそも、小型犬の寿命的に、私が大人になったらもう1人ぽっちなんだろうなって思ってた。
けれど、病院の先生もなんでもやってくれるような先生のおかげもあったし、
君も頑張ってくれたから、私たちはこんなにも長く一緒に過ごせたんだと思う。

愛している以上に愛が伝わる言葉があればいいのになって思うけれど、
君でしか埋められない心の穴が、愛のかたちなんだと思う。


これからくる冬は、君がいない寒くて重たい冬だ。
家からは、君の足音や、身体を振るわせた時に聞こえてくる大きな耳をぱたぱたとさせる音や、
甘えるような鳴き声も聞こえなくなってしまったし、
君の名前をつい呼んでしまっても、あの眼差しが向けられることはもうないんだね。

ちょっと寒い日には君と一緒にブランケットに包まることもできなくなってしまった。
今まで過ごした18年間があまりに重たすぎて、これからどう過ごしていけばいいのか全然わからないけれど、
私も大人だから自分なりの割り切り方を見つけられると思っているよ。きっと大丈夫。




拝啓、もふもふの君へ。

私たち家族の元へ来てくれて、沢山の幸せをくれて、ありがとう。
おじいちゃんになるまで、ずっとずっと可愛くて、やさしい子だったね。

今度会うときは、私が眠る頃、夢の中で待ち合わせしよう。
ゆっくり、おやすみなさい。

初めてアイドルを好きになった話

 

 

「いいなぁ、私もこんな人たちを応援してみたいな。」

 

 

 

QUEEN 好きの友人に誘われて観た映画の終盤、伝説のライブ・エイドを再現したシーンで一番に感じたのは、まず、羨望の気持ちだった。

 

 

 私は昔から、アイドルが、いや、身を捧げて何かを応援するということが1度もできなかった。
また、QUEENのようなバンドも然り、アイドル以外の人物にも熱中することが殆どない。ただ沢山好きになってみたら何か熱中できるか?と思い手当り次第趣味を作っていったが、それほど熱を捧げる趣味には出会えなかった。
 

子供の頃から、自分の周囲にはアイドルを好きな友人たちがいた。
皆、好きな物について語る時の目が美しく、話を聞いているだけで自分も幸せな気持ちになった。
自分もアイドルを好きになってみたい、そう思うようになったのは何時からだっただろう。
 
何事に対しても、いつも何かを好きになる気持ちに保険をかけて生きてきたように思う。
今になっては、どうして自分の好きなものさえちゃんと選べない人生だったのか、疑問符しか浮かばないけれど。
 
 
 
 

 

しかし、2020年の春を境にそれは大きく変わった。
それは2020年を語るには欠かせない、世界中で今も尚大流行している新型コロナウィルス感染症の影響が大きい。

自分は大まかに分類すると、イのつく職業の末端であり、流行の影響を春先に一早く受けた。
世間の風当たりは冷たく、当時を思い返すと精神的にも身体的にも、かなり苦しい日々だったと思う。あの頃はできることはひたすらにやったし、自分は大丈夫!と思っていたけれど、精神的にも、段々と摩耗していくのを身に染みて感じた。
 
「どうして自分がこんなつらい思いを」
「でも仕事だからしょうがない」
「ずっと耐えていればいつかきっと」
「いつまでこんな生活を続ければ」
「でもこれはたぶん、社会や家族のためだ」
「自分で選んだけどこんな筈じゃなかったな」

 
…毎日が自問自答の日々だった。今も思い出すだけで胸が痛む。

自分で選んだ道を悔いるというのは、正直、身が裂かれるようにつらかった。
期待するだけ辛くなるのが目に見えていたので、自分にも他人に対しても、期待することを辞めていた。
仕事中に人前で泣いたことは新人時代から片手で数えられる程度だったが、この頃はあまりのやるせなさに、初めて涙が止まらなかった日があった。休憩中にも悔しさが込み上げて来て、泣きながら食事を摂ったのを覚えている。
 
自分では精神面は強靭な方だと思っており、タフな気持ちでいたけれど、気付かぬうちに身も心も摩耗していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなある日、友人に勧められたドラマを観た。

俗に言われている「梨泰院クラス」だ。

https://www.netflix.com/title/81193309?s=i&trkid=254933119

 

 

元々、韓国のwebtoon文化好きも講じてタイトルだけは知っていた。

韓国ドラマは、幼い頃から日本の漫画原作のものや、同じ俳優さんが出演されている作品などをしばしば観ていたこともあり、親しみやすかった。今まで観ていたドラマとはタイプが全く異なっていたが、鮮やかな復讐劇にすぐ魅了され、3日ほど休みを使い果たし、全て観終えていた。

他にも愛の不時着や、パクソジュンさんが出演されているドラマや映画など、本当に色々観た。どれも面白く、没入体験ができ、悲しい思い出を上塗りするには十分だった。

無我夢中になって観ていたので、しまいにはパクソジュン祭り(1週間毎日全て パクソジュンさんが出演されている作品を鑑賞する)をセルフ開催していた。

そんな中、パク・ソジュン祭りの中には入っていなかったドラマ「花郎」を家族から勧められることになる。それは、眉目秀麗のアイドルや俳優さんらが多く出演しているらしく、目の保養になる!と言った理由だった。歴史物はあまり興味が持てないな‥と一瞬渋ったものの、パクソジュンさんが出ているようだったので、すぐさま3話から飛び込みで家庭内上映会に参加した。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで私は運命の出会いを果たす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ・・・・なんだかこの子・・・パクソジュンさんにすごくべったりしている・・・・・・・・すごくかわいいな・・・・・・・・」

「ハンソン・・・・・かわいい・・・・・・・・・」

 

 

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パクソジュンさん収集の中に紛れ込んでいたVさん

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花郎で初めて保存していた画像

 

それが今の推し、BTSのVことキム・テヒョンさんである。  
 

 
BTSに関しては「YouTubeのイベントで卒業式をできない人たちへ向けたライブ配信をやったグループ」で、若いのにえらいね〜…とか、まあ過去のニュース等で色々騒がれたことは少々知っている程度の認識だった。この頃の私は人生における悟り期に入っており、「人間、失敗することもあるし生きてさえいればオールオッケー!」と明石家さ…まみたいな事を考えていたので、細かいことは本当に全然気にならなかった。ハンソンがとにかくかわいい。かわいいは正義
 

 

記憶を辿ると、ハンソンのことは、ネットの海で何度か見かけていた。

それは、パクソジュンさんが少しでも映っている写真を、過去のTwitter等含めて、誇張ではなく片っぱしから保存して歴史を辿り、ネットサーフィンで沢山のニュースやエピソードを履修し、いつの間にやらYouTubeのソジュンさんのチャンネルの関連動画でBANGTANG TVビハインドエピソードにもいつの間にか辿り着いていたためだ。YouTube、パーソナライズしてくれてありがとう。本当に感謝しています。
あとは梨泰院クラスのOST。この時は「Vて何…?名前がよく分かんないこわい人じゃんか…」と思っていた。(ド偏見)
 

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テテのお茶目さとヒョンシク氏の心の広さに後々涙を流すことになった画像

 

 

 

勿論花郎も猛スピードで観終えたし、物語終盤のシーンではハンソンを思って涙を流した。

ああ、ハンソン、可哀想な子・・・・・。でもアイドルか・・・アイドルにはあまり興味を持てたことがないんだよな・・・

 

と思い、このあたりで一区切りがついた。

 

何かというと、パク・ソジュン祭りが、だ。

〜パクソジュン祭 終幕〜

 

 

 

 

この頃、久しぶりに地方で仕事をしていた友人と再会を果たし、数ヶ月分の苦悩や韓国ドラマ、パクソジュンさんの話で盛り上がる。
 

パクソジュンさんもYouTubeチャンネルを持っている。ただ、字幕がない。ぱだには韓国語が分からぬ。ただふわふわのわんこと戯れているのを雰囲気で「ふ〜ん、かわいいじゃん」するだけだ。なので少しずつ韓国語の勉強を始めてみていたが中々身にならず、苦戦していた。賢い友人だったので、勉強方法を相談しよう!と思った。
友人に、「購入した本の著者は、KーPOPで韓国語を学んだらしいけど、あまりアイドルには興味が持てる自信がない…」と相談した。友人も元々アイドルにはあまり興味がないタイプなのだが、「うーん確かに、でもBTSはかっこいいな〜と思うよ、ジョングクとか」と。
去年頃TwitterでTLに流れてきたジョンググさんの美麗写真を思い出していた。そうか、それなら少しアイドルの彼らも観てみるか・・・となり、帰宅後BTSYouTubeチャンネルで一番再生回数の多い動画をみてみることにした。

 

 

youtu.be

 

 

 

お察しの通り、それが沼の始まりだった。

元々アニメや漫画、ゲーム、映画、ドラマ、日本のロックバンドなどエンターテインメントを広〜くうす〜く、自分の好きな物を見つけ、それなりには愛していた。なので、エンターテインメントには慣れ親しんでいる方だと思っていた。
 

ただ一つ、アイドルを除いては。
 

DNAのMVを観て、雷に打たれたような衝撃を受けた。
アイドルとは思えない激しいダンス、高い歌唱力、MVの映像の作り込み方・衣装・メイクその他諸々のお金のかかり方、全てが思っていたものと違う、と本気で思った。
自分は「アイドル」といった後付けの符号だけでなんという偏見を持っていたのだろうと、高慢になっていた己を強く恥じた。世界は本当に広く、人間は小さい。まさに井の中の蛙やないかい!!!!くそ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!
 
ハンソン目当てで見たものの、髪色も髪型もメイクも全く違うのに加え、1つのMVで衣装も何度も変わるので、1人特定するのにも困難極まった。ハンソン、どこ…?
ただ、この時一つ分かったのは、「これは1人のメンバーの力でやっているのではない、7人揃ってやることで成り立つ総合芸術だ」ということ。
 
その直後、丁度Dynamiteのカムバックに巻き込まれた。鮮やかな色彩で彩られたMV、可愛らしいB-side、練習動画 etc……供給過多に幸せで窒息しそうになる日々。
 

 

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思わぬ所(instagram)で爆撃を受けてしまった記念のスクショ

 

毎秒が新規絵、そしてこんなに安くていいの?! 衣装もCHANELGUCCIChristian Diorなど世界中のハイブランドばかり、TV番組のセットも毎回本気すぎてMVが沢山あるのかと最初は勘違いした。

 

 

 

最早MVとは…一体…

 

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これが宇宙の摂理

 

 

個人的に混乱に陥っている最中、Dynamiteが世界中の音楽シーンを席巻していくのを目の当たりにした。

初めは全く実感が湧かなかった。え、SUKIYAKIって坂本九さんの上を向いて歩こう以来????えっ、アジア圏のアーティストってそんなに????韓国でもPSYさんだけ???

 

と色々な意味で愕然すると同時に、BTSが成し遂げた偉業に、開いた口が塞がらなかった。Twitterでも世界中の人々から愛の言葉を囁きかけられているのはツイートを見て知っていたが、絶大な人気であることを記録で改めて実感。

…本当に知らないことが多すぎる、無知の知に気づけたソクラテスは、本当にえらいひとだなあ。 ぱだお


毎週どんどん更新されていくBillboardチャートの新記録に興奮が止められなかった。この辺りでようやくファンになったことを認めざるを得ず、ドキュメンタリー映画BREAK THE SILENCE」を公開初日に見届け、無事に7人の見分けがつくようになった。(今思うとかなりの力技)
これはまた、彼らの作る世界観を理解する手立てにもなったし、この頃はブレサイの余韻でJ-HOPE is MY HOPEになっていた。

そうこうしている内にライブ映像を欲し、よく分からないまま、AmazonBlu-ray初版を購入し、全員のパフォーマンスに酔いしれていた。
 
 

 

 

そうこうして楽しくARMYライフを送るようになった頃、オンラインライブON:Eを開催することを知る。仕事が偶然休みだったので、勿論観る事にした。
 

 

 

 

 

 

 

いや〜〜〜信じられないほど楽しかった!いや〜〜本当に楽しかった〜〜〜〜〜〜〜〜〜 

 

 

 

正直あまりの楽しさに記憶が薄れているけれど、1日目のメントで唯一覚えていることがある。ステージに立つJIMINちゃんの様子が新規の私から見ても明らかにおかしい。「どうして自分たちがこんな思いをしなくちゃいけないのかなって…」と言って目から涙がぽろぽろと零れ落ちていく。
それはまさに自分も春先に感じていたことだった。
この言葉を聞いて、涙が溢れて止まらなかった。
ああ、みんなそれぞれ取り巻く環境や状況は違えど、同じ気持ちだったんだな。と。
 
自分が感じていた苦痛が独りよがりのものになっていたことに気がついた。
ジミンちゃんのそのたった一言で、これだけだったんだ!私が欲しかったのは!と思った。
誰かの一言が、自分への一言のように感じる瞬間はとても美しく、尊いものですね…
 

 

 

 

 

ああ、私、この人たちのこともしかしたらずっと好きかもしれない。

今まで一度も考えたことなかったのに、そんな言葉が頭に浮かんだ。

 

自分の住んでいる国とこの人たちの国の間には様々な問題があって、また苦しい気持ちになるかもしれない。

でも文化の壁を超えていく、Beyond the sceneという言葉を背負うことにした彼らならば…ずっとついていきたいと、もしかしたら願い続けられるかもしれない。

彼らが背負っている重圧も、みんなで背負ったらもしかしたら少しだけでも軽くできるのかもしれない。
そんなように考えるようになっていたら、いつの間にか胃の痛みが和らいでいた。

 

 

 

 

 

 

 

それから時は流れ、ニューアルバム「BE」のカムバックを心身ともに健康な状態で迎えることができた。

素敵なファンの方々がすぐさま翻訳をつけてくださり、彼らの提供する「癒し」を堪能した。

 

youtu.be

 

 

 

そうだったな、ある日突然、世界は止まってしまったんだった。

 

失ってしまって、もう取り戻せないものは沢山あるけれど、新たに得られた気付きがあった。

色々な偶然が重なり、BTSに出会い、そしてアイドルを初めて好きになれた。そして自分はアイドルに救われた1人となった。

 

まだまだ世界がいい状況に進んでいるとは言えない状態ではあるけれど、いつか、もし…という想像は止まらない。

 

あのウェンブリースタジアムのような大きなステージで、彼らのパフォーマンスを、私もあの憧れた輪の中に入って観られる日は来るのだろうか。

枕に頭をもたげたまま、部屋の天井を見つめ、思考に耽る。

もっと早く出会えていたら…とも思うが、これは今までの自分の小さな「好き」の積み重ねありきでしか出会えなかったんだと、今なら分かる。

 

 

BTSに出会えていなかった自分には、もう戻ることはできない。

今はまだ、いつか叶えたい小さな夢を抱えたまま、BTSと共に自分の部屋を旅している。